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月刊チャージャー8月号
【調査】まずは疑って係!/和歌山県太地町にアポなし突撃取材敢行!
イルカって、食べたことないんですけど……。 |
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| アカデミー賞映画『ザ・コーヴ』が公開されて話題騒然。イルカ漁の賛否を論じる世間の声も高まっている。でも、実際にイルカを食べたことがある日本人って、いったいどのくらいいるんだろうか。太地を知らず、イルカの味を知らぬままでは真実は見えてこないはず。夏休みも近い日曜日。話題の和歌山県太地町にアポ無しで突撃取材を敢行したぞ! |
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『ザ・コーヴ』に感じた疑問を解決するために
和歌山県太地町へ行ってみることにした。 |
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2010年7月3日。第82回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した映画『ザ・コーヴ』が日本で公開された。チャージャーも公開日に渋谷の映画館へ。午後1時からの初回上映を前に、映画館前には上映に抗議する団体が押しかけて、その団体を阻止しようとする鈴木邦男氏が暴行を受ける現場に遭遇したりして。噂通りのえらい騒ぎだったのだ。
この映画には日本でも'60年代に大ヒットしたテレビドラマ『わんぱくフリッパー』のイルカ調教師&出演者として活躍したリック(リチャード)・オバリー氏が主演。ドラマにも出演したイルカの死にショックを受けて野生のイルカを捕らえることを自戒し、太地町で続けられている伝統的なイルカ追い込み漁を隠し撮りする様子をスリル満載に描く内容だ。
映画を観た率直な感想は「金かけてるなぁ」ってこと。何回にも分けて大勢のスタッフが太地町を訪れ、豪華なロビーがある温泉ホテルに逗留して隠し撮りや反対活動を続けていく。カメラを隠す岩の模型を作ったり「夜中でも撮影可能なサーモカメラを持ったカメラマン、エンジニア、ダイバーなど『オーシャンズ11』にも劣らない特殊技能を持った」(パンフレットより抜粋)人々が大活躍する大盤振る舞い。映画製作には捕鯨やイルカ漁に反対するアメリカのお金持ちが出資してるらしい。
ドキュメンタリーというわりには、リック・オバリーらの出演者は芝居っ気むんむん。網を切られるなど仕事場を荒らされて怒る太地の漁師さんたちは見事な悪役に描かれている。かわいくて賢い『わんぱくフリッパー』たちを入り江に追い込み、銛でトドメを刺すシーンでは海が真っ赤な血で染まる。先入観なしにこの映画を観る世界の人は「イルカを殺す太地の漁師は野蛮」という感想を抱けるようにできているのだ。
でも、ちょっと待ったぁ! 太地のイルカ漁は、毎年決められた頭数を守って行われている合法的な漁業だ。「イルカがかわいそう」という乙女チックな理由だけで、普通の漁師さんの仕事を撮影許可も取らない非合法な手段で隠し撮りして、批判的な映画に仕上げて世界で公開っていうのはアンフェアに過ぎないか? しかも、映画を作ってるほうはそれでちゃんと商売してるんだし。
得体の知れぬ理不尽と不気味さを感じるものの、そもそも、ボクらはイルカなんて食べたことがない。おそらく、現在の日本人の多くがイルカを食べた経験なんてないのではないだろうか。なにはともあれ、太地に行ってイルカを食べてみるしかない。和歌山県太地町があるのは潮岬にほど近い、紀伊半島のほぼ南端。鉄道でも飛行機でもあまり便がよくないので、東京から車を飛ばして行くことにした。 |
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