なお 2008年の原油価格の乱高下には驚かされました。だって、夏には1バレル140ドルを突破した原油が、年末にはたったの40ドル以下……。3分の1以下に落ちました。
森永 まさにバブル。だからこそ、大暴落したんです。
なお でも、資源高って本当にバブルだったんですか? 世界中のエネルギー需要が高まり、時代は資源獲得戦争に突入したから、高騰したんだって言う人も大勢います。
森永 さすが、“投資家メイド”。よくご存じで。確かに、2008年に原油価格が暴騰している最中、当時の首相、福田康夫氏はいみじくもこう言いました。「今の原油高は中国やインドなど新興国のエネルギー需要が増えたこと、すなわち需給要因で上がったんだ」と。
なお つまり、一時的な現象ではないということですね。
森永 その通り。原油高は構造的な問題だから、新価格帯に対応した経済構造を作らなければいけないとね。また、それは、多くのエコノミストの主張でもありました。でもね、私はそれはずっとインチキだって言い続けてきたんです。
なお なぜですか?
森永 だって、石油が足りなくなったって情報はどこにもないんです。今から約30年前、当時大学3年生だった私は、ゼミで「石油需給の長期予測調査」というレポートを書いたんです。だから、石油については色々調べたのよ。で、当時のOPEC(石油輸出国機構)はなんて言ってたか知ってますか? なんと、石油の埋蔵量はあと30年しかないと言っていたんですよ。
なお じゃあ、本当はもうなくなってなくちゃいけない(笑)。でも、今でも石油はガンガンありますよね。しかも、安い。
森永 でしょ? いかに、OPECがインチキかって話ですよ。地球人が使うだけの量は、向こう150年分はあるっていう統計もあるくらいなんですから。
なお 本当はたんまりあるくせに、「ないない」って言ったほうが、値はつり上がりますもんね。
森永 まさにそう。タカビーなお姉ちゃんが、「あたし、忙しいから」なんつって、男の誘いを断るのと同じ。自分の値段を吊り上げる古典的な手口なのよ。
なお そんなアコギなことをして、結局誰が儲かったんですか?
森永 産油国と、アメリカの国際石油資本が大儲け。一方、石油の消費国が大損こいたってことです。ま、石油産出国が石油消費国に対して、増税したようなもんですね。
なお 悪代官並の、増税ですね(笑)。
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