Charger's VOICE
知らない理想は追えないしなぁ……
高校時代、かなり練習が厳しい剣道部に入っていた。朝稽古は当然で、土日だってもちろん稽古。悪友たちに「何が楽しい?」と聞かれても、説明のしようがなかった。強くなりたいという一途な思いしかなかったしね。
本当に気持ちいいセックスを知らない人に、気持ちいいセックスを説明するのは簡単じゃない気がする。男性の場合、射精さえすれば自分の手でもそれなりに気持ちよかったりするし。やっぱり、問題は「アダルトビデオが教科書」ってことなんだろうな。好きな相手とのセックスにまで辿り着いたにもかかわらず、「潮吹かせなきゃ」とか「まずは指入れるんだよね」なんて、AVの手順を思い浮かべて必死になっている若者の姿を想像すると気の毒になる。
剣道に「見取り稽古」ってのがある。強い人の稽古や試合をただ見ることで、自分の中のイメージが広がり強くなっていく。現実の世界では口説くことこそが性交道の醍醐味なのに、ほとんどストーリーもなくやり始めちゃうアダルトビデオは、稽古の素材には不適切ってことだよね。
もちろん、今の時代でも本当に好きな相手と、本当に気持ちいいセックスを行う機会に恵まれる幸福者はいるだろう。なに、若者のセックスは不器用なくらいでちょうどいい。やりたいって衝動だけじゃなく、「大好きだ」って一途な思いを抱えて突っ走るのがオススメなのだ。世の中には、小説とか映画とか、ちゃんとした愛を育てる見取り稽古の材料もいっぱいあるからさ。 |
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